2022年9月19日月曜日

笛吹川東沢カラ沢~鶏冠尾根下降

【日にち】2021年10月20日・21日
【場 所】笛吹川東沢カラ沢~鶏冠尾根下降(2級)
【メンバー】カイヤマさん・クマ


年に一度の恒例行事。男二人の沢旅。始めた当初はガツガツ攻めていたけど今はしっぽり系がすっかりお好みなこのペア。今回は当初計画よりも伸びに伸び、なんと10月下旬に突入!もはや沢登りシーズンを脱したのでは!?と思うほど朝晩は極端に冷え込むじゃないですか。そしてしまいには予定日は中部山岳では冠雪予定。こんな状況ではありますが楽しんで行きましょう!ということで今回の行先は冬型の気圧配置でも晴天率の高い奥秩父へ決定!
自分自身東沢はもう3度目。慣れ親しんだ!?西沢渓谷遊歩道を行く。紅葉の時期のためか平日にもかかわらず人出は多い。東沢といえば釜の沢が最もメジャー。他には鶏冠谷も良く登られているみたい。
そんな中、今回はかな~りマニアックなカラ沢をチョイス。ガイド本でたまたま目にしてスラブ系&森系、大人のオヤジタビにはぴったり。ちと渋すぎかなとも思いながらも帰りに鶏冠尾根(山梨100山の最難関鶏冠山)を下山路に設けることでちょっとしたスパイスを利かせてみた。
東沢の流れは相変わらず綺麗で秋の沢歩きにはぴったりの明るい渓相。初日はのんびりと釜の沢出合手前をBPとした。薪も豊富で盛大に焚火を楽しんだ。
翌朝釜の沢に入渓、魚留、千畳のナメ、両門の滝などの名勝を観光気分で通り過ぎ、広河原でカラ沢に出会う。
文字通り水流が無い沢筋を本当に大丈夫かな?と心配になるくらい遡るとようやく水流。入り口の5m滝は直登した。その後谷は一気に滑床に代わり終始ナメナメ。ただしナメは全て苔とミズゴケに覆われまー滑ることといったら。もう快適とは程遠いヌメリ地獄。だましだまし高度を稼ぐ。終盤の大滝丈夫ではベルグラが張っておりもはや水際には近づけない。沢登りというよりアイスによさそうな渓相。
ぶつくさいいながら登っていき、いよいよ詰め。忠実に沢を詰めて木賊山に登ってもいいが今回は鶏冠尾根が目的。ということで適当なところで遡行を打ち切り尾根を越え鶏冠尾根に取りつく。
下山路は意外と明瞭ではあったけど落ち葉で良く滑る!ぐんぐん高度を下げるというよりアップダウンが多い印象。鶏冠山のピークは展望が良い岩稜でそこからしばらく下ると15mほどの断崖、ここでこの谷初めてのロープを出す。懸垂は15mいっぱいで基部まで降りることができた。そこからは鶏冠尾根まで多少のルーファイは必要ではあったけどおおむね明瞭な道がついていただのでただひたすら下る。一般道ではあるけれどあまり整備されてはいないのでやっぱり登山道としては危ない印象だった。
鶏冠谷へ下ればあとは東沢の合流点まではすぐ。これでラウンドトリップ完成!

晩秋のカラ沢は正直遡行価値は低く、かといって盛夏に再訪したいと思えるほどのものでもなかった、むしろ下山の鶏冠尾根は適度なスリルが楽しめたのでそちらの方が楽しかったかな、まぁなにより今回は盛大に焚火で楽しんだことが一番か。いずれにせよ今回も良い沢旅でした♪


カラ沢の様子。全体にぬめぬめ。
鶏冠尾根の下りは楽しい岩場が続く




0 件のコメント: