2015年12月28日月曜日

すばらしき小坂の氷瀑たち

天気は晴れ。おまけに冷え込みが激しい。こんな日はサイコーの氷瀑日和。
てなわけで今日は濁河へツアーの下見と称して気分転換に行ってきました。
今年は暖冬の影響もあってか昨年の今頃と比べるとずいぶん温かい(日中マイナスにならない)
そして積雪も半分以下の30cm程度。今年は僕が経験した中で最も雪が少なく氷も痩せている冬だ。
まぁここからどんな風に変化するかは予想するだけ時間の無駄なくらい神様のみぞ知る事。
「こんな年もあるさ。」って思う反面「こんな年がこれからも繰り返し頻度を上げてやってくるかも」って思うほうが大きくなる。自然を相手にする仕事なだけに心配はつきません。
きっと氷瀑もなが~い目で見たら”もう見られない”絶景なのかもしれませんね。
てなわけで温暖化に覆いかぶされる前にできるだけ僕はこの目で、この体で小坂の氷瀧(ひょうばく)に相対したいと思う訳です。
 2月の千畳の滝は威風堂々たる完全氷結。深山の盟主たる存在感。
アプローチがとても長く好条に恵まれないと日帰りでは拝めない。
(この日も相当な好条件で往復9時間だった)
 まさかこんなところに!というのがこの50mはゆうにあるだろう巨大な氷瀑。
実はこれは県道から水平距離で100m足らず。
でもとっても危険なトラバースがつきものなのが難点。
そして極めつけはこれ。巾30mはあろうかというワイドな氷瀑。
色々見てきたけどこれほど見事な氷瀑は小坂にはここしかない(いまのところ)

夏には全く気にしないような枯れ滝や零れ滝が冬には信じられないほど見事な氷瀑になるのが常。
滝という感覚ではなくちょっと視点を変えると新たな発見に出会える。この発見が開館なんですよね~。だからやめられない。春夏秋冬小坂で滝めぐり。やっぱりこれが僕のライフワークだな。

2015年12月23日水曜日

小坂の瀧を考える その1

来年は小坂の将来、いいかえれば自分の将来のひとつの節目になるだろう。最近そんな”潮流”を感じる。僕たちの生きている現在進行形のこの世、平和な世の中だと思う反面すさまじい速さで変化していくある意味”乱世”ともいえる世の中。そんな中、小坂の瀧の存在価値(Value)とは何なのかも一度原点に立ち返って考えてみる必要がある。ちなみにこのブログを始めた時に僕自身のVisionやValueについては触れている。今もそう思って行動している(つもり)”小坂の瀧魂最初の最初の一滴”でもそもそも小坂の瀧そのものはこの世の中の人々からどんな風にみられているのか。何を求められているのか自分なりに考える。

そもそも滝を含め森も川も全部ひっくるめて”自然”はものを言わない。だからどう思っているのかはわからない。でも人間や動物たちはそれによって生かされ、時には殺されたりする。当たり前やけど感情も無いでしょうきっと。それを感じるとしてもきっとそれは人間側の感じ方ひとつ。自然はどこからどこまで行っても自然である・・・。

つまり自然に触れる人の感じ方。それがポイントなんやろうな。たとえば自分はどうやろうか。自然の中に身を置いたときに感じること。

例えば溶岩台地の森ではいつも”安心感”やだったり”やすらぎ”を頂く。

一方、袴滝では気高さを感じ自然の奥深さから”恐怖”だったり”畏敬”だったりを感じる。

さらに、しょうけ滝のゴルジュでは窮地に追いやられた時の”不安”だったりそこを越えようという”高揚感”だったり対峙する自然環境の質によって感じ方が大きく違う事に気づかされる。


じゃあどうしてそこに行こうと思うのか、なぜそれを求めるのか・・・。

「好きだから」と言ってしまえばシンプル。きっと僕は単純にそうなんだと思う。でも人間の思考回路は複雑できっとそこに行きつくまでには色々な体験から紐づけられたあみだくじを引いたような必然的GOALであって末端まで行くとすごい沢山の因子があるんだと思う。結局行きつく先が自然が好き、瀧が好きとなっているだけなんでしょうね。

ではその自然の中でもなぜ小坂の瀧を選ぶのか。

これまた自分の場合はそこが好きだから。愛着があるからでしょうね。単純明快です。
でも自分以外の人はどうか、この町に住んでいる人の中でも僕と同じじゃない人は沢山いるだろう。その人たちにとってこの小坂の瀧とは何の接点があってどんな存在価値があるんだろうか。

生活に直結していないものに感心はあまりないのかもしれない。そのような人には現段階での価値はあまりないのかもしれない。ただし内外の人を含めてそれを求める人たちはどんあだろう。

実際に過去に案内をしてきたお客さんの事を思い出す。彼らがツアーの終わりに見せるあの満足げな顔。リフレッシュできた!っていう人、また来たいな~っていう人、色々いたな。みんなすっきりした顔をして帰っていくような気がする。その中でも印象的なお客さんで「心の垢までも洗い落とせた気がする」という言葉を残した人がいる。それかもね、もしかしたら。


きっと人間生活をしている限り何かしら垢がつくんでしょう。それはストレスであったりしがらみであったり・・・。とにかくスッキリしたい!そんな時にこの瀧という強力水流パワーが最適なんでしょう。そう考えます。

じゃあなぜ沢山ある滝の中でここ小坂である必要性は何なのか。
それはきっと近場だったとか、高山に行くついでだったとか、滝マニアだったりとか色んな背景の人がちゃんと理由を持って選んできているはず。

でも中には何も知らずにふらりと立ち寄る人や友達にそそのかされてきた人なんかもいるから前情報ゼロなんて人もいるでしょう。そんな人たちはきまって「知らなかったけどいいところだね」とか「もっと宣伝しなきゃ」とか言ってくれる。ごもっとも。きっと彼らに正しく情報が伝わっていないんでしょう。いやまったく届いてもいないのかも。

う~んいっろいろ考えを巡らせるうちにとっ散らかってきたので一旦まとめ。

小坂の瀧のValueは”スッキリさせるパワー”だと思う。だからこそスッキリしたい人にこのスッキリパワーを届けたい。そのために僕にできること、次はここを突き詰めていこう。とりあえず今日はここまで!



2015年12月20日日曜日

大しめ縄

今年も残すところあとわずか。一年のしめくくりと来年への期待をこめて毎年恒例しめ縄づくり。
三ツ滝に渡すためには12m程度の長さが必要。素材は毎年ヤマピが提供してくれる。それをみんなでさばいたり、たたいたりと一通りの下ごしらえをしたものを先輩ガイドのみなさんの熟練の技術でねじ込み編み込んでいく。まさに小坂の瀧魂満点なしめ縄なのです。今年も無事掛けることができました。やっとこれで年が越せるな~。
幣束も取り付けたり装飾も忘れずね

ロープにくくりつけ渡します
ただ心配なのは今年は暖冬。雪が降らんと年は越せても仕事がな~い!死活問題です。
フィールドの調査もかねてしめ縄づくりの後は鈴蘭へGO.うっすら雪でした。昨年と比べるとマイナス30cmくらいかな~。年明けに期待です。
いっぱい積もりますように!

2015年12月15日火曜日

近所の散歩

今年は暖冬!ということで普段は雪や氷に閉ざされて、といってもまだまだ中途半端な季節なのが常ですが今年のコンディションは例年の11月中旬並み。雪や氷はどこえやら・・・。
急きょ時間が空いたので視察と銘打ってふらっと近所をドライブ&散歩してきました。
 まず手始めに白草山登山。ガイドのお師匠さんで岩佐さんと話している中で話題に上り「最近登ってないな~」と思っていたところ。天気も良くないが取りあえず最近の運動不足解消にはうってつけな場所だな。ということでサクッと散歩。標高1640m。ガスってますけど。地図とコンパスを頼りに「あそこが御嶽で、あそこが木曽駒で・・・。」もちろん見えないので妄想ですけどね。往復約8km・2時間弱で駆け抜ける。久々に良い運動になった。トレーニングもさることながら学校登山の練習にも良いぞ、とか地図読みの初級トレーニングにもいいな、残雪期の入門にもよさそうなどなど・・・。やっぱり商売につなげる事を考えちゃいます。今後季節を変えて頻繁にリサーチしてみよう。
 下山し帰路にて存在は知っていたがなかなか訪れる機会が無かった乗政大滝(21m)へ立ち寄り。独特の岩の質感とコバルトブルーの水が神秘的。結構迫力あっていい感じです。駐車場から片道5分てのもお手軽でいいですね。ただ岩質は脆いうえかなり浸食の激しい地形だけに落石の危険が際立って高い。気軽に立ち寄ることが出来るだけにかなり注意したほうが良い。
 今日は御嶽山の南側をぐるっと回ろう!とざっくり予定していたので中津川へ下り19号をノープランで北上する事に。途中馬篭宿の看板に吸い込まれ山道をひた走る。最近外国人が急増したという馬篭。きっと平日は高山のように外国人でごった返しているんだろう!そんな妄想をしながらたどり着くと外国人どころか日本人もいやしません。う~ん。でも初めての馬篭。なかなか新鮮でした。
のれんにGUEST HOUSEなんて書いてあるところもありました。Booking.comの営業の人が今岐阜県で一番フィーバーしているといっただけにリサーチかたがたこの民宿に一度泊まってみようかな・・・。
なおも19号を北上する。ここでもひらめき木曾の小黒部と名高い柿其渓谷へ。花崗岩質の素敵なロケーション。この岩質の水系は水がとにかくキレイ!笛吹川東沢や西沢のように美しい。
今回は遊歩道をダッシュして牛が滝を上から観瀑。キャニオニングやったら絶対おもしろそう!せめてみたいないつかは。しかし御嶽南面にある小秀・奥山界山域にはまだまだ何かありそうだな。重点課題としよう。沢も2~3級そこそこのものが散見できるので期待ができる!





ということでうちの近所の散歩は見どころ沢山でまだまだ知らないことだらけだ。
将来的には環御嶽をフィールドにガイドの幅を広げて活動したいと思っているだけに近所のこともろくに知らないな~と痛感。時間を見つけてまたリサーチせねば。いやリフレッシュか(笑)







2015年12月10日木曜日

トレーニング


毎年恒例とばっている元旦のイベント・がんだて詣で。目玉(?)は三ツ滝2段目にかかる大しめ縄。大きな注連縄を張るためには①注連縄を作る。②張るためのロープを渡す。というアクションが必要です。例年滝の落ち口に二段梯子を横にしてその上を渡るというけっこうスリリングな作業をしていました。これはこれで面白いけど今年は上から攻めてみる事に。

てなわけでまずはやっさんが三ツ滝二段目に降り立つべく、左岸の林道よ支点をガードレールの支柱に取り高低差約12m懸垂下降で降り立つ。降り立ったことを確認し僕は右岸へ遊歩道を使って移動。やっさんが投げたロープをキャッチしアンカーに結ぶ。こうして無事ガイドロープを設置完了したのであった。あっさり。

さて、今日のミッションは左岸の支点を確認し右岸にロープを渡すこと。つまり一人が左岸に降りたち一人は右岸で待つというスタイルで”作業”は完了した。でもせっかくのロケーション・シチュエーション。ここからは”トレーニング”も兼ねて懸垂&のぼり返しを僕もやる事に。2往復くらいしたらよかったけど時間の都合上1度だけ。トレーニングというよりかはリフレッシュ?でした。おかげで三ツ滝の美しいエメラルドグリーンにも出合う事が出来たし良しとしよう。

田舎の山村に居ながら車で5分圏内に色々なフィールドがあるのは本当に助かる。地の利に感謝!

美しき世界へようこそ。

2015年12月8日火曜日

気が付けば師走

気が付けば11月が終わっていた!というわけで約1っヵ月ぶりの更新です。サボっていたわけではありません。いや結局はサボっていたに過ぎないのか・・・。

というわけで気を取り直して。さぁ2015もあとわずか!終わりが見えるとなんとなく焦るものですね。夏休みの終わりに宿題を終わらせなければならないあのプレッシャーと同じように僕自身色々と追いつめられてきました。

11月から現在に至るまで、今までやらずにいたことに意を決して”挑戦した”または”挑戦しようとしている”状況です。全ては未来の設計図の一部分。大事な大事な通過点たち。

12月は本業のガイド業が完全STOP!体は”なまる”一方です。反面頭脳はフル稼働。
冬の企画もそこそこに来夏以降のことに思いをはせている今日この頃。

まずは冬を楽しまないとね!これからのツアー予定はこちら
→http://www.osaka-taki.com/tour_info/index.html

冬の袴滝。たまらんな~。