とある気象予報士によるとこれだけ寒い日が続くのは三十数年ぶりの寒さだとか。
でも3月に入ってから、いや、2月の最終週辺りからなんだか急激に暖かくなった。
それまで日中マイナスが当たり前の濁河もプラスになる日が多くなり
しまいには雨が降る始末。しかも大雨。
冬なのに雨量規制で通行止めとかありえない事態も発生。
まさに、唐突に冬は終わりを告げ猛ダッシュで、いやむしろ、
ヘッドスライディング張りに春がものすごい勢いで滑り込んできた。
そんな感じです。
でもね、冬と春のこの中途半端な時期にこそ
素晴らしい瞬間がやってきたりするのです。
今回たまたますごーく偶然に良いタイミングで登った位山。
大雨のあと、そんなに強い寒気ではなかったけれど冷えた模様。
北西風の強く吹く尾根では霧氷が枝葉を覆いまるで白い花を咲かせたような光景。
午後になって天気が回復し、そのタイミングで山頂に出た。
そこにはおとぎ話の世界のようなメルヘンチックな光景が!
辺り一面真っ白。風もない音もない空間に
絵画のような白い花を咲かせた木々。
青空の向こうにはこれまた純白の白山。
この光景、涙が出そうです。
登山前に水無神社に参拝したのがよかったのだろうか
なんとも粋な神様の仕業か。
僕はまた一段と飛騨の魅力のとりこになってしまった。
小坂に限らず飛騨の自然には相変わらず感動させられます。
この地に根を下ろし暮らすものには空気のような存在で
意識をして近づいて、触れてみなければ気付かないその美しさ。
住んでいる人にこそ知ってほしい。
この素晴らしい習慣を。
訪れる人には少しだけ見せたい、でも何度も違う瞬間を見せたい。
僕たちの誇るこの飛騨の自然を。
そう思いました。
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