2022年 10月19日(日帰り)
メンバー ホラ・くま
もう何回目やねん!とつっこみが入りそうなくらい今年はよく通った百四丈の滝。今年だけでも積雪期に3回、そして今回初となる無積雪期!本年4回目です、はい、大好きすぎでしょ(笑)そう、そんなに足を運びたくさせるほど魅了してやまないのが百四丈の滝なのだ。
もちろん今回も相棒はネイチャーフォトグラファー・ホラ!こんなマニアックな山行に付き合ってくれる山友は彼だけだ(笑)
さて、無積雪期の百四丈滝アプローチは2通り。積雪期同様尾根から滝つぼに降りる方法。もう一方は沢通し。尾根からのルートはやぶ漕ぎがひどいようなのでできれば避けたい。そして沢通しで行くことで百四丈滝だけではなく、前衛の黒滝にも出会うことができる。というわけで迷わず沢通しで向かうのであった。
ただ今回、落とし穴が。新岩間温泉までの林道が災害により通行止めとなっておりただでさえ新岩間温泉からの丸石谷林道も長いのに、これにゲートから新岩間温泉までのロードも合わせると輪をかけてさらに長くなる。これなら尾根通しのほうがずいぶん短そう。でもここは沢ヤの端くれ。意地でも沢通しを選ぶ。
そして長いアプローチにはつきもののE-Bike.今回もその力を借りることに。おかげでめちゃくちゃ時間短縮になったことは言うまでもない。もう僕らの山行には必需品だな(笑)
結局新岩間温泉を通り過ぎ、楽々新道取りつきもさらに1kmほど超えたところまでアプローチできてしまった!これがなければたぶん1泊確定だと思う。
林道は長い。ところどころ谷が氾濫し大岩がごろごろ転がっており、この夏の水害の規模の大きさを垣間見た。
林道も終わりやっとで入渓点にたどり着くころには日も高くなり始めたが、入渓点には霜が降りている。いかにも寒そうな雰囲気。稜線では雪も降ったような寒い晴れた朝なので谷の中も霜が散見された。
入渓点の堰堤 |
最初に2本堰堤を越えればあとは河原歩き。まーまー長い。そしてつまらない・・・。たまに見る魚影にテンションは上がるがもちろん竿など持ってきてもいないので黙々と上るのみ。
途中で見つけたハート貫入に萌える |
谷が狭まり側壁がせりあがってくるとやっとでゴルジュっぽい地形に突入した!そこからの展開は早かった。前衛となる多段滝を左から小巻にするといたるところにマーキングや虎ロープが散見された。巻き道をそれ開けた小尾根に出ると眼前に立ちふさがるように幅10m×高さ40mはあろうかという黒滝が現れた!
ゴルジュの入り口滝 |
黒滝 |
迫力もさることながら端正なその姿に思わず「かっこいいー!!」が喉をついて出た!ほぼ下調べ無しのオンサイトで来ているので写真などでも見ていなかったことも助けてその姿に感動!!やっぱ沢通しが正解だね。
とはいえ、ここがゴールではない。これを越えなければ目当ての百四丈の滝にはたどり着けない。ここからの巻きは斜度も増し大きな巻きとなった。灌木はしっかりしているので高度感はないもののトラバースラインでは滑落の危険もある場所もあり通過に慎重を要する箇所があった。僕らはチェンスパ履いてたおかげでノーロープで沢底まで降りることができた。
黒滝の落ち口 |
黒滝の頭に出るとまたも沢は平凡になる。しかしそこから程なく滝のしぶきを見る。おーついにきたかー!近づくにつれそれははっきりと姿を現した!!冬には決して見ることができない立ち上る水しぶ。そしてまっすぐに落ちる水柱。もうこらえきれません「きたーーーー!!!!」思わず雄たけびを上げたくなるその光景は僕が想像していた何倍も美しく、力強く、そして神々しかった。
近づいてきたよー! |
嬉々として滝つぼまで駆け上るようにたどり着くとそこはもう氷の世界が始まっていた。透明の薄氷でコーティングされた石はツルツルとよく滑る!!油断するとずっこけて骨折するのではないかというくらい危険な河原が一面に広がっている。
きたー!百四丈! |
しかしそんなもので僕たちの情熱の炎を鎮めることはできないのだ。上にいったりしたに行ったり裏に回り込んだりもうありとあらゆる角度から嘗め回すように滝を堪能した。
氷の滝つぼの始まり!? |
裏見の滝のスケールが半端ない |
日が当たるまで2時間滞在したぞー! |
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