【1日目】日向山登山口から黄連谷右俣出合上流まで
AM5時起床(道の駅白州にて前日車中泊)。車で5分移動し竹宇駒ケ岳神社へ1台デポし日向山(ひなたやま)登山口(矢立岩)先のゲート手前に駐車。ここまで10分程度。舗装された林道だが幅は狭し。紅葉シーズンということもあり非常に駐車場は混み合っている。
錦滝 |
終盤にトンネルが連続。3個通過する。 |
林道終点。折口はさらに奥。 |
ルートがFIXによって示される。かなり急傾斜。 |
入渓して最初に現れる小滝とはいえ釜が深く黄緑色が印象的 |
AM9:22 夫婦滝目測10mは右岸よりフリクションを効かせて登る。残置支点もあるが確保不要。 |
AM9:33 梯子滝は多段15m程度。滝壺右岸を飛び石で渡りあとは階段上で楽。 すぐ上にあるとんでもない深い釜を持つ5m滝は這い上がりが若干難しい。 |
AM9:44-10:23 遠見滝(4段約40mくらい)右岸を高巻いた |
高巻きの途中バンドに追いやられ残置スリングのある木にロープを直接かけ5m懸垂で2段目落ち口に降りる |
3段目を右岸より高巻き。途中テラスより4段目を観瀑。落ち口ぴったりに降りることができる。 遠見滝の高巻きは概ね明瞭な踏み跡、残置ロープなどがありおせっかいなくらい。 |
AM10:42 花岩と呼ばれる左岸の岩壁 |
花岩直下の噴水滝はスラブ状で登れる。なおもスラブ滝が連続する。 |
AM11:05 獅子岩。左岸100m上部にある。 |
獅子岩直下の小滝 |
PM12:07出発し黄連谷の遡行。千丈の滝、坊主滝などの大滝を擁し高巻きに時間がかかる。左俣・右俣の出合には13:48に到着した。右俣出合の3段15m滝が本日の核心。傾斜はあるがフリーで水線際を直登できる。万全を期すのであれば確保したほうが安全な場所だった。この日は右俣に入ったすぐの場所少々ガレは気になるが薪も豊富にあることから標高1900m地点でテン泊。13:53早めの行動終了とした。この時すでに谷底は日が暮れている。
黄連谷入ってすぐの10m弱の滝。右岸のトラロープがラインに見えてしまうがさらに上をトラバると楽。 |
PM12:35-13:00 千丈の滝4段60m1段目の滝下にBDの割れたヘルメットがあった。 左岸より2段目に立ち、そこからは左岸を明瞭な巻道を辿り最上段落ち口ピタリに降りる。 そこにはアイスアックスが残置されていて対岸を望むといわゆるテンバ適地が目に付く。 |
坊主の滝とルンゼを遠望 |
PM1:04 坊主の滝40mくらいか。左岸のルンゼより巻く。 |
踏み跡は明瞭で高巻き過ぎないように注意して進むと落ち口ピタリで降りられる。 |
右俣・左俣出合のスラブは滑りそうで意外と怖い。 |
初日の核心・右俣出合の滝 |
テン場は薪が豊富。でも落石が怖い。 |
AM5時起床。朝食を済ませ身支度を整え6:31出発。この谷の核心部奥千丈の滝(200m)を朝日を浴びながら登高。ところどころ確保無しでは不安な部分も出てくるが概ねフリーで抜けられる。
むしろ核心は奥千丈滝上の滝群だった。もろい岩質、幾筋もある踏み跡や藪など沢登の総合的な力が試される。源頭部の詰め上りは間違えるとハイマツ漕ぎで黒戸尾根側に出てしまう。僕たちは詰めを間違えた。正解は岩壁沿いに続く最も右の谷だった。AM11:42甲斐駒山頂に到着。頂上で昼食後下山開始。七丈のテン場に着いたのは14時頃だったが今日もここで行動終了。3日目は下山のみとした。
AM6:40 奥千丈の滝入口の10m直瀑は右手の凹核を登る。 上部が高度感があり確保があると安心。 |
写真でよく見るトイ状。朝イチでのシャワークライミングは堪える。 |
奥千丈で一番いやらしい部分。フリーだとレイバック気味で越える。念のため後続にはお助け紐を出す。 |
奥千丈最後の滝はクラック沿いに落ち口めがけて登る。 落ち口に降りる所に残置ロープがあるがそれは使わなくても少し上で難なく降りられた。 |
7:27 奥千丈すぐ上に続く滝群。サクサク登れる。 |
概ね水流沿いに弱点有り。烏帽子沢出合の上の斜め滝はクラックを登り落石を引き起こしたので退散。 複数あったであろう滝群はまとめて右岸草付から巻道に沿って高巻く。 |
8:41ようやく黄連谷に復帰。しかしまたも直登困難な20m滝。右草付のバンドより高巻く |
山頂が見える。 |
9:08 最後の大滝3段60m直下に立つ。左岸より樹林帯を3段まとめて高巻くが 途中沢に降りる踏み跡を見逃し結果としてハイマツ帯に突っ込み藪漕ぎを強いられた。 |
源頭部の詰め。幾筋も分かれているができるだけ岩壁沿いに行くのが正解 |
黒戸尾根登山道までハイマツ帯の苦しい登り |
11:13ようやく鞍部に到着花崗岩の白と青空が印象的だった。 |
【まとめ】黄連谷右俣に入るまでは2級くらいの印象。高巻きのルーファイさえしっかりできていれば特に難しいところはない。右俣から最後の3段60m滝までのルートは実力に応じて登攀・高巻きの選択肢が用意されており追いつめられた感じは無い。ただ残置物(ハーケンやスリング)が多く残り間違えて使うと危険なものもあるので注意が必要。源頭部の藪漕ぎの際のルート判断は慎重にしたかった。ただ山頂へと詰めあがた時の爽快感はたまらない。(もちろん晴れていたから)真夏だと暑すぎて逆に大変かも。
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